血中コレステロールを下げる効果もあるバナジウム。
牛乳やそばなどにの食品にも含まれており、医薬品として使われることもあります。
今回は、バナジウムについて詳しく解説していきます。
バナジウムとは
バナジウムは、ミネラルの一種で1830年にスウェーデンの科学者・ニルス・ガブリエル・セフストレーヌによって鉱石の中から発見され、その美しい色から、スカンジナビアの美の女神・バナジスに由来して名付けられました。
鉱石としての主な生産国は中国や南アフリカが挙げられ、血糖値を下げる効果があり医薬品としても使用されます。
牛乳、そば、えび、マッシュルーム、パセリ、卵、いわし、わかめ、ひじき、あさりなどに多く含まれており、一部の地域からは、バナジウムを含んだ水をとることができます。
バナジウム水は、日本では富士山麓の限定された場所だけでしか採取できません。
加熱によって成分が変化することはないため、食品・飲料共に摂取しても問題はありません。
バナジウムの摂取は1日当たり1.8mg以下であれば人体に問題がないとされていますが、過剰な摂取は控えるようにしましょう。
バナジウムの効果とは
バナジウムを摂取することで、以下の健康効果が期待できます。
①血糖値を下げる
バナジウムは、血糖値を下げる効果があり、糖尿病の治療に有効だといわれています。
インスリンに似た働きをすると考えられており、さらにバナジウムにはインスリンの働きを弱める遊離脂肪酸の分泌を抑える効果があり、血糖値を正常に戻していきます。
②むくみの予防・改善
血糖値を下げることによって、血液をサラサラにし、全身の血流をよくすることでむくみを改善・予防することができます。
③動脈硬化の予防
バナジウムには、脂質の代謝をよくし、血中コレステロールを低下させる働きがあります。
バナジウムが不足すると、血管にコレステロールが蓄積されやすくなるため、動脈硬化になる危険性が高くなります。
血液をサラサラにすることによって、動脈硬化や高血圧の予防にもなり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす確率が下がることが期待されます。
まとめ
バナジウムは、ミネラルの一種で、血液をサラサラにし血糖値を下げる効果があります。
そのため、糖尿病だけでなく、動脈硬化の予防や糖尿病の治療、むくみの改善も期待できるでしょう。
牛乳や卵など、身近な食材にも含まれているバナジウムを健康のために摂取していきましょう。