疲労回復や新陳代謝の向上、高血圧の予防など、様々な健康効果が期待できるゲルマニウム。
ニンニクやアロエ、サルノコシカケなどに含まれていますが、サプリメントなら、ゲルマニウムを簡単に摂取することができます。
ゲルマニウムの効果・効能についてや、サプリメントを摂取する時の注意点について解説していきます。

ゲルマニウムとは

ゲルマニウムはミネラルの一種で、有機ゲルマニウムと無機ゲルマニウムの二種類があります。
サプリメントで使われているのは有機ゲルマニウムで、炭素原子を含んでいるゲルマニウムのことです。
水に溶けやすく、免疫力アップや高血圧の予防などに効果的だと言われています。
食べ物では、ニンニクやアロエ、朝鮮ニンジンなどに含まれています。

ゲルマニウムについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

ゲルマニウムの一日の摂取量

有機ゲルマニウムの一日の摂取量の目安は、およそ300~800mgほどとされています。
それぞれのメーカーによってサプリメントの一粒当たりのゲルマニウム含有量などは異なりますので、それぞれのメーカーの指示に従うと良いでしょう。
また、サプリメントは基本的に摂取すると効果的です。

ただし、むやみな摂取は副作用がでる可能性もあります。
体質によっては食欲不振や、腹痛、口内炎などの消化器症状などが起きる可能性もありますので、心配な方は医者に相談することをおすすめします。

ゲルマニウムの効果・効能

ゲルマニウムには、主に以下のような効果が期待できます。

  • 免疫力アップ
  • 貧血予防
  • 新陳代謝促進
  • 高血圧予防
  • 鎮痛・抗炎症化作用
  • ダイエットなど美容効果

これら、いずれも医学的に効果が確認されていません。
サプリメントだけでなく健康グッズにも、疲労回復やからだの調子を整える効果があるとして販売されていますが、国民生活センターでは「医学的に証明されていない」と注意を促しています。

ただし、研究で結果を出しているという事実もあります。
岩手大学大学院連合農学研究科の島田康弘博士が発表した「有機ゲルマニウム化合物Ge-132と生体成分との相互作用に関する研究」では、抗ウイルス作用、抗酸化作用、抗炎症作用、血圧降下作用などの健康効果があることが記載されています。
これは対ヒトでも立証されていますが、どのような経緯で相互作用を起こすのかは明らかになっていません。

無機ゲルマニウムに注意

無機ゲルマニウムは、有機ゲルマニウムと違い、摂取すると体内に蓄積しからだに有害な影響を与えます。
無機ゲルマニウムはネックレスなど健康グッズに使用されることもあり、摂取しなければ害はありません。
しかし、「有機ゲルマニウム」と表記し無機ゲルマニウムを販売していたという例が以前にありました。
ゲルマニウムのサプリメントや健康食品を買おうと考えている方は、信頼できるメーカーから購入するようにしましょう。

まとめ

ゲルマニウムには、有機ゲルマニウムと無機ゲルマニウムの二種類があり、サプリメントで使用されているのは「有機ゲルマニウム」です。
疲労回復や新陳代謝の向上など、様々な健康効果が期待できますが、その効果は医学的に証明されているものではありません。

サプリメントを摂取するときは、多量に摂取せず、メーカーに指定されている容量を守り、信頼できるメーカーから購入するようにしましょう。